コインパーキングで何が起こっているのか?

家の近くにコインパーキングがある。50台以上駐車できるコインパーキングだ。ある時からずっと駐車している1台の白い車があった。来る日も来る日も駐まったままだ。その車を見る度に持ち主はどうしたのだろうかと思った。色々と考えが浮かんでくる。

 

もしかしたら近くに用事があって駐車したが、駐車した場所がわからなくなってしまったのではないだろうか?

何か事件に巻き込まれて既に亡くなってしまっており、車だけがそこに残されてしまったのではないか? などなど

 

その車がずっと駐車してあると気付いてから1年以上が経過していた。アスファルトのコインパーキングであるが、その車のところだけ草が生えている。

ある時、これ料金はどのくらいになるのだろうか?計算しようと思ったが、上限ありではあるが、休日と平日で料金が違うので面倒になり計算をするのはやめた。しかし、少なくても30万円くらいにはなっているはずだ。

何気なくテレビを観ていると長期間駐車している車の持ち主を追いかけて徴収・車の移動をお願いするという番組をやっていた。その番組を観た時に、「あ!これだ!」と思った。内容は中古車販売の会社が自社の駐車場を持っていないため、長期間駐めているということであった。その車はバッテリーが外されていて乗る時にバッテリーをつけて動かしていくらしい。

翌日、長期間駐車している車の中を恐る恐る覗いてみた。バッテリーは見当たらない。見えるところにないだけかも知れないが、見える範囲でバッテリーはなかった。その後もしばらくその車はそこにあった。夜中に通るとその車だけが目立ち、まるで駐車場の主のようだった。

しばらくしたある日、その車の隣にちょっとヤンチャな車が駐まっていた。黒色の軽だ。ヤンチャだな〜と思いつつ通り過ぎる。白い車は相変わらずある。次の日にも黒のヤンチャが駐めてある。そして次の日も。白黒コンビが完成したのである。これで2台になったな〜。と思っていた次の日事件は起こった。

白の車の姿がないのである。「あれだけ放置しても車は動くのか」と驚きを隠せなかった。そして、1つの推測が頭をよぎった。

「2台は同じ持ち主か?そして、黒のヤンチャ車の駐車券で出たのか?」

真相は闇の中であるが、今日も黒いヤンチャな車はそこにある。